コンテンツの活用によってライフスタイルをよりよくしたいとの願いから始まった「コンテンツを活用した新たなライフスタイル研究会」。 本年度は「川崎に暮らす高齢者の方々が新たなライフスタイルを形作るための、新たなコンテンツアイデアやコンテンツの活用法とは」というテーマで三回の研究会を実施した。

「高齢者の方々のライフスタイルを変えるような次世代のコンテンツ」という幅広いテーマであるため、対象の定義を行い議論の方向性を設定した。
●高齢者とは?→2020年に65~72歳になる方々をメインターゲットに設定
●コンテンツとは?→ウェブコンテンツやアプリケーション等のデジタルコンテンツを中心に設定

事前に、
●日本工学院クリエイターズカレッジでコンテンツ制作を学んでいる学生から新たなライフスタイルを生み出すコンテンツアイデアの収集
●川崎市シルバー人材センターに登録する高齢者のご意見のヒアリングを実施
その結果を元に議論を進めた。
学生からのアイデアは、大きく4つの傾向に分類できる
・介護や健康に関連するもの
・コミュニティの形成に関連するもの
・宅配を含む、「あったら良い」便利ツール
・ゲーム類
「介護や健康に関連するもの」については、健康状態をチェックするようなアイデアが多い
高齢者からは「現状に不満はない」という意見がある一方で、加齢による健康不安のような「将来に対する漠然とした不安」等の意見があがった。
健康不安の解消につながるものや、旅先で体調不良の時に役立つものはニーズが高い。
ウェブ上のSNSのような世界では、年齢も性別も肉体的なハンディキャップも関係なく、平等(フラット)なコミュニティが形成される可能性がある。

川崎コンテンツ産業フォーラムの中で公開会議を実施。主な議論は以下の通り。
・「ライフスタイルが変わる」とは、以前はなくても困らなかったが、使い始めたら元には戻らないということ。例えば携帯電話のように、それがなかった時には外出時にどうやって連絡をとっていたのか思い出せないくらいライフスタイルが変わっている。
・「健康不安」というものは、誰もがもっている共通の問題。こういった不安を解消するコンテンツがあれば、ライフスタイルも大きく変わってくる可能性がある。
・クラウドやビッグデータの可能性を考えると、世界中どこにいても自分の情報にアクセスすることが可能になり、必要な情報を医療機関を含めた様々な機関が共有・活用できるようになるのでは。個人情報管理の問題は残るが、このようなことにより、安心して暮らせる社会が実現できるのではないか。
・特にデジタルコンテンツの活用という視点からは、便利なものは誰にとっても便利であり、高齢者だけをターゲットにするのではなく、高齢者を含めてより多くの方が利用できるようなユニバーサルなものが生まれてくる。
・未来のイメージを想定した様々なメーカーのコンセプトビデオを紹介しつつ、SF映画の1シーンに見える映像が実は本当に実現可能なところまで来ているという事例を紹介。このような未来像を想定しながら人々のニーズを汲み取って、より便利になるようなツールを生み出していくことが、ライフスタイルを変えるようなコンテンツを生み出すきっかけになる。
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